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インナーチャイルドに関係する「囚われた感情」と解放

私は自分のインナーチャイルドに気が付かないまま大人になりました。インナーチャイルドの癒しの必要性に気づいたのは30代になってからです。父との葛藤(体罰と精神的な抑圧)、母親からの愛情不足(感情表現が足りなく、スキンシップの欠如)という環境で育った私は、人とのコミュニケーションがうまく取れず、いつもどこかで生きづらさを抱えていました。傷つき、刷り込まれ、自由さを失っていたことにようやく気づいたとき、インナーチャイルドが生きづらさの原因だったと理解しました。

そこから自分を癒すために、35後半にかけて数年間ヒーリングワークに取り組み、自らの癒しに深く向き合いました。トランスパーソナルな心理学のワークショップでは、涙と嗚咽を伴いながら感情を解放し、ドラマ、ダンスや叫びを通して魂の奥底に触れるような体験を繰り返しました。これらはまさに、インナーチャイルドが泣き叫び、再び光を取り戻そうとするプロセスそのものでした。

やがて私はヒーリングセラピストとして活動を始め、インナーチャイルドワークや過去世療法など、たくさんのクライアントさんに関わってきました。過去を思い出し、それを癒すという暴露療法的な手法に一定の効果を感じながらも、どこかに限界も感じ始めていました。魂のより深い部分、潜在意識やエネルギー領域に直接働きかける新しいアプローチが必要だと、心のどこかで感じていたのです。

そして、2014年にあるヒーリング手法と出会ったことで、筋反射の可能性を知り、その後ようやく Dr. Bradley Nelson(ネルソン博士)の「エモーション・コード」 に出会いました。これは、私の癒しの旅に新しい扉を開いてくれるものでした。


目次

ネルソン博士のエネルギー・ヒーリング理論と“インナーチャイルド”との関係

1. 囚われた感情(Trapped Emotions)

ネルソン博士は、「感情が体やエネルギーの中に閉じ込められている」という概念を中心に、その解放によって心身の不調を軽減し、変化をもたらす方法を提唱しています。これは、幼少期に処理されず残ってしまった感情や傷を扱う「インナーチャイルド癒し」とも深く重なります。特に「ハート・ウォール(Heart-Wall)」の概念では、幼少期の痛みが心の周りに壁を築き、愛や成功を受け取りにくくしてしまう現象として説明されます。さらにハート・ウォールは、幼少期の体験に限らず、生涯にわたる出来事や遺伝的な要因、さらには魂レベルでの前世の影響によっても形成されると考えられています。

2. ボディ・コードとより広いアンバランスへのアプローチ

ネルソン博士はエモーション・コードからさらに拡張し、「ボディ・コード」を体系化しました。これは感情のみならず、体・エネルギー系・構造・回路・毒素・信念など、多層的なアンバランスを調整するシステムです。実際、Discover Healingの公式サイトには「ボディ・コードをインナーチャイルドワークに活用する」事例が紹介されており、深い心の傷に応用されていることがわかります。

3. ビリーフ・コードと制限信念の解放

さらに進化形として「ビリーフ・コード」があります。これは潜在意識に刷り込まれた否定的・制限的な信念体系を特定し、それを解放・書き換える手法です。多くの制限的信念は子供時代に形成されるため、まさにインナーチャイルド癒しに直結しています。「自分は愛されない」「価値がない」といった思い込みを解き放つことは、魂に自由を取り戻すプロセスそのものです。

4. ネルソン博士によるインナーチャイルド言及の例

ネルソン博士自身もSNSやメッセージの中で「インナーチャイルド」という言葉を使っています。LinkedInでは「Has your inner child benefited from releasing trapped emotions?(閉じ込められた感情を解放することで、あなたのインナーチャイルドは恩恵を受けているか?)」と問いかけています。Discover Healing関連でも「ハートに手を当て、インナーチャイルドに愛を届ける」といった表現があり、実践的に活用されています。

5. 胎児期・先祖代々からの感情の継承

興味深いのは、ネルソン博士の理論が「幼少期」にとどまらず、胎児期や先祖からの感情の継承にも及んでいる点です。母親の感情状態が胎児に影響を与え、そのまま閉じ込められた感情として残る可能性があるとされます。つまり、私たちが癒すべきインナーチャイルドは、自分の幼少期だけでなく、魂や家系レベルにまで広がっているのです。


総括:私の体験とネルソン博士の理論の重なり

私が涙や嗚咽を通して感情を感じ切り、踊り、叫び、癒しを求めて歩んできた道は、ネルソン博士が「囚われた感情」と呼んだものとも深くつながっていました。私自身の実践とネルソン博士の手法は、アプローチは違いますが、決して矛盾するものではなく、実にネルソン博士の手法は、静かに感情を解放し、不発弾のように閉じ込められた感情を安全に処理できるため、インナーチャイルドに関連する囚われた感情を軽やかに手放す力を持っていると感じています。

魂は常に自由を求めています。インナーチャイルドの癒しとは、囚われた感情を解放し、愛と光を再び取り戻す旅です。そしてその旅は、誰にとっても始めることができる神聖なプロセスだと思います。

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この記事を書いた人

小林 明詩のアバター 小林 明詩 (Akashi Kobayashi) 自分を愛し、人生を再誕生させるライフヒーリングコーチ

エモーションコードジャパン 代表
ハートパワーヒーリング協会 主宰

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